九州・福岡県博多のコルベット、アメ車販売・修理専門「ストックス」|レストア
C3コルベットのレストア作業工程
ストックスではどういった修理・レストアが行われているのか。ここでは一台のアイアンバンパーのフルレストレーション作業を例に、その作業工程をご紹介致します。
■リペイント
全ての部品を取り外し、サンドブラストと手作業でサビと油汚れを完全に落としました。この作業で手を抜くとどれだけ良いペイントをしてもすぐにボロが出てしまいます。
■エンジン搭載
この70年式コルベットのエンジンは、454キュービックインチ、7500ccです。 SUFFIXはCGW=454ci、390hp、A/T。専門誌などでLS-5と呼ばれているエンジンです。アメリカ本国でもコルベットマニア達が探し求めるのがマッチング・ナンバーズのこのエンジンで、かなり稀少価値があるものです。
BRODIXのレキュタンギュラーポートアルミヘッド、ハイコンプピストンなどで軽くモディファイしています。ストックスオリジナルのバルブカバーも決まっています。
搭載完了後は補器類をどんどん取り付けていきます。1/1の模型を作っているような感覚になってきます。
■NEWキャリパー
VBP製のキャリパー(\27,800で販売)をペイントしています。コルベットのキャリパーは構造上オイル漏れしやすく、オリジナルの場合は要交換かもしれません。
■フロントエンドのリビルド
フロントエンドは走行性に大きく影響します。乗ったときに安心感を左右する重要な部分です。ボールジョイント、ブッシュ、ベアリングなどなど全部新品パーツで組み上げています。
最後にアライメントを取り直します。
■リアエンドのリビルド
リアエンド及びFUELタンク、ラインのアップです。タンクも新品、ラインも新品で安心です。ラインは錆びて折れる寸前になってる事がありますが交換するのは一苦労です。
今回はフレームオフの状態だから作業は効率よく進みました。
ビルシュタイン、VBP製ストラッドロッド等でオリジナルよりもグレードアップしてみました。デフ、ドライブシャフトもオーバーホールしています。もちろんリアのハブベアリング、パーキングブレーキもばっちりです。
■ペイント完了
ボディーペイントは最も職人技が要求される仕事ですが、このインナーフェンダーの輝きが仕上がりの良さを物語っています。
今回は今まで何度も塗りなおされてきたペイントを全て剥離してグラスファイバーまで出しました。塗り重ねて分厚くなった塗膜では綺麗なボディーラインがでず完全なレストアとはいえません。
いよいよボディを乗せます。写真には有りませんが、マウントのブッシュも全部新品に交換しています。せっかく綺麗に仕上げたボディに傷つけないように慎重に!!
無事搭載完了です。
ここまでで全体の作業の70%が終わったぐらいの感じではないでしょうか。
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